病院経営の継続的な拡大する戦略–メイヨークリニックの決算書


メイヨークリニック報告書

病院経営

7740億円(2012年)売り上げる病院チェーン メイヨークリニック

以前から関心があったメイヨークリニックの経営報告書(2012年)を見る機会がありました。 その内容から、医療保険制度が異なることを差し引いても、150年間継続して拡大と技術革新を維持してきた理由が垣間見れました。

経営報告書によると業績は、

  1. 総収入は$8.800M(+6.3%)
  2. 職員61000人以上
  3. 患者数は100万人以上が135カ国から来院
  4. 支出は9.6%(に対して$8,400M)悪化

この業績をささえる主要拠点の大規模医療施設(大学)3か所と中小規模の病院・診療所から70以上の地域に医療を提供しているMayo Clinic Care Network といわれるネットワークで、100万人以上の患者を網羅しており、収益の柱になっています。

このネットワークは、患者視点による「安全でよりよく、より効率的・低コストな医療を提供すること」 という理念のもとに、 教育、医師や看護師の効率的な業務環境整備、ITの導入など、とても速い速度で業務の達成を継続しています。

そのポイントは以下の3点にまとめられます。

  • より良い医療を達成   ⇒研究、教育に投資
  • 低コスト、効率的な医療 ⇒業務プロセス改善、IT導入
  • 投資を実現する     ⇒多くの支持者を獲得した

とてもシンプルな戦略で、早い医療の変化をとらえながら投資と事業の達成を繰り返しています。 進んだ経営方法にもかかわらず、この報告書の中では、長期計画よりも技術革新が想定よりも早く、より多くの投資に迫られているとしています。

経営 フォーチュン誌は、2012年に職員にとって”もっとも働きたい企業ベスト100″にメイヨークリニックをあげました。 このようにメイヨーは10年連続で社員によって高く評価され企業として雑誌に掲載されました。

住民・患者にとってのメイヨークリニックの評価 、このことが医療施設への信頼の証となるが、支持者、患者が、医療提供、教育、研究などのメイヨークリニックのプログラムに2.45億ドルを寄付しました。 税制と寄付という文化は異なりますが、これだけの支持者がいることは偶然ではなく、メイヨークリニックはこれらの支援者とのコミュニケーションには かなりの力を入れており、敬意を持って遇しています。

経営のポイントを3点あげましたが、この経営報告書で際立っていることは日本の医療機関と異なることは、患者・支援者・職員とのコミュニケーションにはとても力をいれていることです。

このようにバランスがとれた経営は、医療サービス提供は当然として継続性、収益性、人的確保などによりよい流れを得ることができるものであると思われます。

(Mayo Clinic Reports Solid 2012 Financial Performance 参照)

㈱日本医療ソリューションズ

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