COVID-19禍での看護師採用の強化

看護師採用デジタル化

現在、日本国内のみならず、世界が新型コロナウイルス感染症対応に直面しております。その結果、各医療機関は感染防止対策に注力し、事務作業、採用などを一時停止させて感染拡大を阻止することに注力しております。

しかし危機的状況の中でも、新卒看護師の確保は次年度に向かって重要な業務であり、例年であれば既に始まっていなければならない業務です。応募者の心理的側面を理解しながら採用を展開することが必要です。採用部門は危機的状況を乗り越えるだけでなく、BCP(業務継続計画)にそって事態が落ち着いたときに医療提供に障害が無いように採用業務を継続することが必要です。

弊社は新型コロナウイルス予防対応にとどまらず、次年度以降に予見される様々な対応を見すえて、病院経営に関する施策やとるべき方策について提案致します。その中で新卒看護師採用は喫緊の課題として考えております。

1. 新卒看護師採用の現在の課題
2. 業務をデジタル化
3. 新型コロナウィルス感染症下における認知向上の方法
4. 採用業務のデジタル・トランスフォーメーションとは

1.新卒看護師採用の現在の課題

看護師採用で新卒の採用をお考えの場合は特に広い地域での採用活動が必要になり、応募者も移動を迫られることになります。新型コロナウィルス感染症を考えると、可能性がある場合でも積極的な採用や応募につながらないことが考えられます。応募者も「3密」を避ける傾向にあります。

他の地域への移動、担当者との打合せ、説明会、見学会、面接など多くの接点がありますが、それぞれの情報が抜け落ちることは最終場面で課題を残すことになります対応が必要です。このようなことから域外からの採用には障害がでることが予想されます。

2. 業務をデジタル化

このような課題に対して、最後の見学の部分を除く部分をメールやホームページ、ソーシャルメディア、電話、ウェブミーティングの方法を組み合わせて、今まで以上に応募者とのコミュニケーションを強めるソリューションが必要です。単に従来の業務をウェブ会議システムなどに置き換えるだけではなく、従来の経験値をどのようにシステムに活かすかで結果に大きな差がでます。特に応募者を見学に誘導するにはご担当者のナビゲーションのノウハウが必要です。

採用をデジタル化することはコミュニケーションを強化し、より各応募者とのつながりを強化することが必要で、短期間で枠組みを構築することがポイントです。新型コロナウィルス感染症のリスクは緊急事態宣言が終わっても残り、「3密」を避けて生産性向上は継続した課題として残りますのでリスクマネージメントに留意しながら業務を推進することが必要です。

3.新型コロナウィルス感染症下における認知向上の方法

それでは具体的にどのように応募者とのコミュニケーションを強化し認知を高めるかについてご説明いたします。最初に課題となることは担当者と新卒看護師とのコミュニケーションの構築です。従来の紹介ルートに加えて、他の複数のルートからの接触を想定して、認知を高めることができます。そこから新卒看護師や関係者にコミュニケーションを拡げていきます。この仕組みづくりにはノウハウと時間が必要ですので早いアクションが望まれます。

従来の宣伝PRメディアを使うことに加えて、最新のデジタルメディアを駆使します。このことで可能性の高い応募者の認知を広く獲得できる可能性があります。これにより業務のスピードを早め、間口を広げることができます。次に自院ヘの関心を高める方法として適切な情報提供がポイントです。従来のように一方的な情報提供では、人間味が感じられない、または記憶に残り難い情報であることが時として発生してしまいます。そのために応募者を社会的、心理的、経済的観点からの行動を考えて多層的な情報を提供します。

 

看護師採用プロセス

看護師採用プロセスにおける接点の推移

 

次に応募者を説明会や見学会に誘導することは、コミュニケーションの接点に対して独自の情報提供を展開していきます。最終段階には情報だけでなく、信頼や心地よさを感じられるような「つながり」を形成することを目指します。各接点でどのような情報提供が効果があるかに留意してコミュニケーションを推進します。そしてその効果についても評価し、常に改善をして誘導できる確率を上げていきます。

4. 採用業務のデジタル・トランスフォーメーションとは

看護師採用業務のデジタル・トランスフォーメーションとは可能な限り効果的なコミュニケーションツールを使って採用を推進することです。従来の説明をウェブ説明会置き換えるだけでは採用の機能は果たせません。ご担当者の知見や応募者の行動経済や、社会行動、行動心理に留意して採用の枠組みを作ることが必要です。

例えば自院の説明をしながらも応募者の反応をきちんと捉えながら対応していくことや、求人の過程での離脱(応募を辞退する)防止対策などは従来同様に重要なポイントです。応募者のホンネに迫るには枠組みさえできれば、長い経験者同様に経験が浅いご担当者でも対応できます。

業務を変容させることで、直接の接触と人の移動を最小限にすることで業務の速度をあげて採用業務の生産性を向上させ、同時に新型コロナウィルス感染症のリスクを最小限にすることができます。また採用のパターンは最終的には各応募者に合わせていく事ができますので、きめ細かな対応ができます。すなわち応募者の行動を可視化し、対応を早めることが従来の採用業務とは異なります。

採用にICTを活用しても、従来の採用のノウハウや資源は利用できるものがあります。それらを踏まえて自院において最適な枠組みを構築することをお奨め致します。

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