「患者教育センター」メイヨークリニック


メイヨークリニックの患者教育センター

メイヨークリニックの患者教育センター

この写真を見ると、博物館の入口のような感じですが メイヨークリニック(米国)の患者教育センターです。

患者教育センターは日本の患者相談室や患者支援センターとは似たようなイメージかもしれませんが、明らかに目的が異なります。このセンターの目的は患者自身が病気を知ることです。従って入院支援とか退院支援とかはここでは業務していません。

約100㎡程度の場所に無料の各疾患、健康予防に関する資料(印刷物、DVD)が陳列されております。さらに相談員が1-2名が常駐しております。このセンターはメインの通りに面していますが利用率はあまり高くないようです。数人が静かな環境でゆっくりと資料を手に取っているだけで周辺の雑音は入ってきません。

この資料を一つ見たときに驚いたことがあります。それは糖尿病の患者が足の裏をチェックする方法を、鏡を足の下において実施するなど実践的な内容で日本ではチェックをしなさいとは言いますがその方法までは提案する施設は少ないと思われます。

このように内容はかなり充実しています。入口に目立つポスターをおいて、誰でも入って来やすいようにドアを開いたまま業務しています。

医療保険制度や経営方針が異なるので、経営的には評価が分かれるかもしれませんが、医療提供側と患者との情報格差の是正のヒントが得られたように思います。特に資料の作り方や提供方法には興味が持てました。

日本では患者教育が必要なことは誰も否定はしないと思いますが、戦略的に患者にフォーカスして患者とのギャップを解消しようとする経営をしている医療機関は少数派です。診療報酬制度の課題はあるかもしれませんが、現実には図書を置いたり、各職員の行動に頼ることになっています。

患者教育については日本の看護師会やソーシャルワーカーで関連の報告が見られます。現実には日本で看護師やソーシャルワーカーに基本的な部分での患者教育を望むことは役割として本来の業務が忙しく困難だと思われます。

解決策としては理念や方針を再度確認して組織的または各種のコミュニケーション・ツールを使って戦略的に推進することが必要です。

㈱日本医療ソリューションズ

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